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美味しいもの、美容、ファッションときどき古典。

古文文法を学ぶ順番について①

予備校講師として教壇に立ちながら、古文文法が原因で、古文が嫌いになる人が多いように感じていました。用言の活用や助動詞の活用を呪文のように唱え、丸暗記をし、いまいちそれがどう読解に役立つのかも分からない……これでは確かに、古文を面白いとは思え…

夏期講習……2021

予備校講師時代には、夏期講習なるものがあり、ハードなスケジュール(移動も大変!)というのをこなしていたわけで、まさに今の時期はとんでもなく忙しくしておりました。今年は夏期講習がないのか……と思うと、なんだかさみしい気も致します。準備も含める…

土用の丑の日と言われるけれど、うなぎの旬は秋から冬だ!?

私はうなぎが大好きだ。週に5回うなぎを食べていたこともあったくらいに。出張であちこち行く機会が多かったので、その度に現地のうなぎ屋さんにお邪魔していたものだ。浜松に毎週講義をしに行っていたときには、帰りか行きで時間があれば、かならずうなぎ屋…

今進めている、古典が関係するお仕事の話

予備校を離れて数ヶ月、古典からも少し距離を取っていた気がしますが、それは仕事としては距離を取るということで、何らかの形で古典には触れていた気がします。傍線のない古典、設問のない古典と向き合うのすごく久々かも……。 さて、本題です。実は現在、あ…

藍染め革の深い色…

紺屋(こうや/こんや)とは、江戸時代に染物屋をさした言葉だ。「紺」の字からも分かるように、もともとは藍染専門の職人のことをさした言葉であったのだが、藍染が非常に人気があり繁盛したことから、染物屋全般をあらわす言葉となっていったようだ。大河ド…

古典はおキライですか……?

予備校で教えていた間に、「古典キライ!」という声を何度聞いたことか。私自身は古典が好きなので、とても悲しい気持ちになったわけだけれど、自分が好きなものを他の人が好きだとは限らないし、自分の好きだという気持ちを人に押し付けることはしたくなか…

新・能面庵(仮)として、再出発

SNSなどインターネット上での活動をすべて休止しておりましたが、その後の消息を気にしてくださる方も多く、「生きてますか?元気ですか?」と連絡を頂くことも多いものですから、こちらのブログを再開し、不定期に何か書いていくことに致しました。という報…

自己紹介/このブログについて

名前 :K Twitterは→K (@ks1207y) | Twitter 仕事 :2021年3月まで、代々木ゼミナールや河合塾といった大学受験予備校で古典をメインに国語を教えていました。サテラインという全国配信の映像授業や、アオイゼミというオンライン予備校に出講していたことも…

古典文法における助動詞接続の学習について

はじめに その助動詞が、活用語の何形に接続するかを助動詞接続と呼ぶことが多いようです。この助動詞接続を暗記しておくことは、古文を読む上で非常に重要なことです。たとえば、紛らわしい語の識別であったり、また品詞分解を行って逐語訳を行う際にも、助…

古語探訪2「やをら(やはら)」

受験古文でよく問われる語、また個人的に興味関心のある語についてあれこれ述べるのが「古語探訪」です。タイトルは探訪ですが、そこまで踏み込み過ぎず受験勉強を意識して書いていきますので、少しは古文の「読み」に役立つかもしれません。 やをら・やはら…

最後のセンター試験から、来年(共通テスト)の古文・漢文に向けて。

最後のセンター試験の問題を見て、新しいテストについて思ったことを、つれづれなるままに述べてみました。どなかたの参考になれば幸いです。なお、拙いできではありますが、2020年のセンター試験、古文・漢文の訳・ワンポイントも書いていますので、合わせ…

古文の主語把握について―その①

はじめに 受験生や高校生のみなさんは、「古文は主語の省略が多いので注意しなさい」とどこかで言われたことがあるのではないでしょうか。この主語の把握について、お話をしたいと思います。今回は主語についてお話をしますが、実際には主語だけはなく、他に…

学参探訪2 望月光『望月光の古文教室 古文読解編』(超基礎がため 教室シリーズ)旺文社2019年

非常に優れた古文学習の指南書 タイトルからは、古文読解の練習問題があったり、古文読解のテクニックのようなものを紹介する古文読解系参考書という位置づけの一冊に思われるかもしれませんが、これは古文の勉強をこれからどのように進めていくかをまとめた…

古語探訪1「あいなし」

受験古文でよく問われる語、また個人的に興味関心のある語についてあれこれ述べるのが「古語探訪」です。タイトルは探訪ですが、そこまで踏み込み過ぎず受験勉強を意識して書いていきますので、少しは古文の「読み」に役立つかもしれません。 あいなし(形容…

『文選』謝霊運の詩 2020年センター試験漢文 全訳・解答・ワンポイント解説

2020年のセンター試験、受験生のみなさま、まずは初日お疲れさまでございました。以下、私が、仕事をしている機関とは関係なく、個人的に執筆したものです。どなたかのお役に立てれば幸いです。なお急いで作成したため、今後少しずつ内容が加わったり、修正…

『小夜衣』2020年センター試験古文 全訳・解答・ワンポイント解説

2020年のセンター試験、受験生のみなさま、まずは初日お疲れさまでございました。以下、私が、仕事をしている機関とは関係なく、個人的に執筆したものです。どなたかのお役に立てれば幸いです。なお急いで作成したため、今後少しずつ内容が加わったり、修正…

2020年...最後のセンター試験の前日に、受験生へ

はじめに この記事は、センター試験の前日に、センター試験が終わったあとの受験生のことを思い浮かべながら書かれています。ですから、私にもセンター試験の難易度がどんなものだったのか、わかっていません。うまくいった人、残念ながら失敗してしまった人…

古文の教科書と注釈についてのあれこれ

はじめに 今まで私は、学校で教科書を用いて教えることもありましたし、今でも学校で扱った文章について質問に来る生徒は少なくありません。そのため、手許にはできるかぎり多くの教科書を集め置いており、中身もチェックしています。出典についての思うとこ…

「語の成り立ち」や「語源」は、単語の意味を暗記するためのものか

「語の成り立ち」・「語源」の効用 古文単語帳や、古文の授業において、古文単語を覚えるには「語の成り立ち」や「語源」を活用した方がよく、頭にも残りやすいと言われることがあるようです。このことについて、あくまで思い付きのレベルで色々と考えてみた…

学参探訪1 栗原隆『栗原の古文単語教室』(東進ブックス、2019年12月)

良心的な書だが、いわゆる単語「帳」ではない 『栗原の古文単語教室』は、非常に優れた内容です。語彙意味論をしっかりと踏まえた学参で、ゴロ合わせや無理なこじつけで単語を丸暗記しようと考える要素は一切ありません。はしがきや所々に少しばかり専門用語…

受験古文指導における全訳不要論について

全訳不要の読みは、全訳できる相当の力が前提 全訳不要を唱える方は 「わかるところを読み繋ぎ、わからないところは推測」「大切じゃない部分は読み飛ばせ」「こまかい訳よりも、主語・目的語・述語を追え」 ということが多いように思います。私も似たような…