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藍染め革の深い色…

 紺屋(こうや/こんや)とは、江戸時代に染物屋をさした言葉だ。「紺」の字からも分かるように、もともとは藍染専門の職人のことをさした言葉であったのだが、藍染が非常に人気があり繁盛したことから、染物屋全般をあらわす言葉となっていったようだ。大河ドラマ『青天を衝け』は幕末から始まるが、主人公である渋沢栄一の生家は、藍染めの原料「藍玉」の農家であった。

 

 藍染の深い色、紺は、青とはまた違った魅力で人々を惹きつけていた。現代であれば、デニムが最も身近な紺を感じる物だろう。しかし、藍染は布だけではない。皮革と組み合わされることで、布とはまた違った深さと魅力をまとう。そんなものづくりをしているのが「enku」だ。

 

enku.buyshop.jp

 

 革は染まりにくい素材ということで、何度も何度も失敗を繰り返し、試行錯誤してたどり着いたのがenkuの藍染革だそうだ。美しい藍色、紺への情熱とこだわりが凝縮されたenkuの皮革製品は、持つ側も手入れをしながらじっくりじっくり関わっていきたいと思える一品だ。

 

 藍は人類最古の染料とも言われており、世界各地で使われてきた歴史がある。日本においては、奈良時代に中国から朝鮮半島を経て伝来したと言われる。長い間、藍染と一緒に紡いできた物語が私たちにはあるのだ。そして、また古くて新しい物語が、enkuからはじまっている。