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土用の丑の日と言われるけれど、うなぎの旬は秋から冬だ!?

 私はうなぎが大好きだ。週に5回うなぎを食べていたこともあったくらいに。出張であちこち行く機会が多かったので、その度に現地のうなぎ屋さんにお邪魔していたものだ。浜松に毎週講義をしに行っていたときには、帰りか行きで時間があれば、かならずうなぎ屋さんを巡ったものだった。

 


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 コロナウイルスが猛威をふるいはじめて、また、予備校の仕事を離れて、あちこちを巡ることがなくなり、それからは流石にうなぎ屋さんに足を運ぶ回数は減ってしまった。それでも、うなぎが大好きだし、うなぎを応援したいので、テイクアウトやデリバリー、お取り寄せを利用して、できる限りのやり方でうなぎを楽しんできた。


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 今年も土用の丑の日が近い。私にとっては、土用の丑の日という特別な日でなくても、うなぎを食べるので、何も関係はないのであるが、2021年の土用の丑の日は、7/28だ。ちなみに、ご存知でない方もいるかも知れないので、お話しておくと、土用の丑の日は毎年日付が異なる。

 

 土用とは何か?土用とは立夏立秋立冬立春直前の約18日間の「期間」をさす。昔の暦では十二支(子・丑・寅・卯…)を用いていたのは、ご存知でありましょう。つまり、土用の丑の日とは、土用の期間の丑の日を示している。この土用は毎年違異なるので、土用の丑の日も毎年変わるのである。

 


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 さて、本題に。秋から冬にかけてが、本来のうなぎの旬であるにもかか割らず、なぜ、うなぎは夏のイメージ、土用の丑の日に食べるものとなったのか。この点については、諸説あるが、一番有名なものを紹介しておきましょう。

 

 幕末の学者、平賀源内が、うなぎ屋から、夏場はうなぎが売れない……何か案はないかと相談を受け、「本日、土用丑の日」と、その日にうなぎを食べるよう促す看板を出すことを提案したところ、店は大繁盛。他の店も真似をして、広まったと言われています。

 

 というわけで、本来はうなぎの旬は秋から冬なのですが、商売的なマーケティング的な理由でもって、夏のイメージなったのです。ただし、現在出回っているうなぎは大半が養殖でありまして、養殖うなぎは徹底した水温管理のもと大切に育てられていますから、一年中美味しくいただけます。そういう意味では旬はないですし、土用の丑の日の世間の需要にあわせて、最も多くの養殖うなぎが出回るので、夏が旬と言えなくもないかもしれません。

 

 江戸時代、土用の丑の日は人々にとっては、欠かせないもので、うなぎの美味しさもあって、生活に溶け込んでいたようです。川柳句集の『柳多留』には、多くのうなぎに関する句が載っています。

 

・土用丑のろのろされぬ蒲焼

・丑の日に籠でのり込む旅うなぎ

・串という字を蒲焼と無筆よみ

などなど。

 

 さて、暑い夏、ウィルスとの闘いの夏……。うなぎを食べて、元気に乗り切りましょう。それと、どなたか!いっしょにうなぎ食べに行きませんか?

 


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