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美味しいもの、美容、ファッションときどき古典。

金木星の香りが街に溢れている……

 金木犀の香りは、割と好きな人が多くて、今までいろんなブランドがいろんな表現でフレグランスを出してきています。私が金木犀の香りで真っ先に思い浮かべるフレグランスが、これ。

 

www.forte-tyo.co.jp

 

 ザ・ディファレントカンパニーの「オスマンチュス」です。かつてエルメスの専属調香師であったジャン・クロード・エレナによる作品。ザ・ディファレントカンパニーは、1999年にジャン・クロード・エレナによってフランスで設立されたブランドで、娘のセリーヌ・エレナと共に作品を世に送り出しています。エレナが中国の紫禁城を訪れたときの感動を表現したのだとか。

 

 エレナにはもうひとつ、金木犀で思い浮かぶ香りがあります。エルメスの庭シリーズの一つである「李氏の庭」です。こちら、厳密には金木犀の香りではないのですが、上記の「オスマンチュス」と通じるものを感じます。同じ調香師によるもので、着想も中国からだからでしょうか。『李』という中国を代表する名前のひとつがネーミングに用いられることで、特定の庭ではなく中国の一般的な庭をイメージしたそう。柑橘や金柑の香りが立ち上がって次第に渋く落ち着いていくイメージの香り。ジャスミンの甘さも次第に強くなっていきますが、不思議と爽快感がある、グリーンなイメージですね。

 

 ジャン・クロード・エレナは「ナイルの庭」「屋根の上の庭」など、庭シリーズをはじめ数多くのヒット作を送り出している天才。香りの文筆家とも称される存在で、私も彼の香りが大好きです。

 

 さて、金木犀の香りに戻りましょう。金木犀の香りは昔から数多く出ているのですが、2021年秋、いつもよりたくさん世に出回っている気がします。金木犀ブームと言ってもいいんでしょうか。まず、ロクシタンオスマンサスシリーズを発売しました。

 

https://jp.loccitane.com/osmanthus

 

 最初はあまり金木犀を感じない、梨のフルーティーな香りで始まります。徐々に金木犀が出てくるのですが、肝心の金木犀は控えめです。これはこれで素敵な香りで使いやすいと思いますけれども、金木犀がお好きな方には物足りないのかもしれません。

 

 日本のフレグランスブランド、オゥ・パラディからは毎年秋になると期間限定で金木犀のフレグランスが出ています。ペッパーやイランイランも入っているからか、オリエンタルさが感じられます。しかし、ここの香水はどれもしつこくなく、使いやすいです。こちらも例にもれず。ちゃんと金木犀を香らせたいけれど、控えめに……と考えている方にはおすすめです。

www.auxparadis.com

 

 ここ最近勢いを増している「SHIRO」からも、金木犀の香りは出ています。こちらも季節の数量限定として毎年出ているものですね。

shiro-shiro.jp

 ここまで紹介してきた中では、金木犀らしさは一番出ているかもしれません。ザ・香水といった重厚感はないので、使いやすいとも思います。フレグランス好きからすると物足りない可能性もありますが。

 

 最後に、フレグランス以外のものも挙げておきましょう。トラックというオイルです。いくつか香りがあるのですが、このトラックオイルのNo3(いちばんしっとりするもの)が金木犀の香りです。

joelroty.com

 

 いろいろと金木犀の香りのものを挙げてきましたが、ここには挙げていないものも多くあります。それだけ金木犀の香りは昔から人気なのでしょうね。それが2021年の秋は、ちょっとしたブームと言えるくらいあちこちで香ってくるように思っていてこの記事を書いてみました。